北上市に住む

古民家活用事例

小原 佳織さん

昔の家は丈夫。血のつながった家を繋いでいく

古民家caféほっこり 経営 小原 佳織さん

北上市の市街地から北東へ車で15分、二子地区ある古民家caféほっこり。

オーナーの小原佳織さんは、実家が建て替えをしたことで空き家となっていた家を自らの手でリフォームし、平成26年10月に古民家caféほっこりをオープンさせました。

看板

この家はいつ頃建てられた家ですか?

明治16年に建てられたので、築130年経過しています。

もともとは化粧品販売の仕事をしていたという小原さん。カフェを始めるきっかけは?

エステサロンを始めたくて、空き家となっていた(先祖が建てた)家のリフォームを始めました。最初はエステの後にお茶をお出しするスペースとしてカフェを考えていましたが、食べ物もあったほうがいいんだろうな…と思いを巡らせているうちに、現在の食べ物もあるメニューになりました。5月のタケノコの季節には筍ご飯のおにぎりや、里芋の季節には(二子地区は二子里芋が名産)里芋のプリンがメニューに並びます。今はカフェ中心になっていますが、そろそろ本来の目的であるエステのほうにも力を入れていきたいなと考えています。

室内

どのくらいの期間かけてリフォームをしようと考えていましたか?

計画はそんなにはっきり決めていませんでしたが、創業支援の補助金を受けられたので、その期限があったこともあって“よし!やろう!”と進めました。丸3年かけてリフォームを行いました。今も「囲炉裏を復活させたい」など、夢はあります。

リフォームはご自分の手で行ったとか…?

ホームセンターやインターネットで材料を買って家族に手伝ってもらったり、知人に聞いたりしながら進めました。土台も補修が必要なところは床板をはがして直したり。知り合いに家具をもらったり、起業塾で知り合った方に図面を引いてもらったり、周囲の方に助けて頂きました。建物の梁や柱はしっかりしているのでそのまま使っています。私の場合は建物があって、時間があって、助けてくれる人もいて、恵まれてましたね。

古民家を活用して何か始めたい!という方にアドバイスはありますか?

リフォームは自分で全てやろうと思うと大変になってしまうかもしれないので、少し業者さんの手を借りるのもいいと思います。迷っている方はまず始めてみるといいと思いますよ。動き始めると歯車のように進んでいくと思います。

“古民家”に人は集まってきます。

手を加えすぎると古民家の持つ雰囲気が失われてしまうので、手を加えすぎないこともポイントかと思います。昔の家のほうが丈夫だと感じますし、私の場合は、血の繋がった先祖が住んでいた家なので、残したいなと思うんです。あと100年でも残せるといいなぁと思います。

季節を感じるインテリア

古民家caféほっこり さん Webサイト